テクノヒルではパートナー企業HS-TECH ENGINEERINGを通してタイの最新規制に基づいたSDSを作成いたします。

タイ語SDSについて

タイ国工業省は官報告示(2022年4月25日付、2023年5月9日付)で有害化学品(混合物)を取り扱うタイ国内工場の事業者に、国内法規を網羅したタイ語版安全データシート(SDS)の作成を義務づけました。工場に有害化学品を納入する事業者も供給者としての責任が発生します。
SDSの作成期限は本年4月25日です。

https://cdn.goope.jp/21561/240105161331-6597ac1b31920.pdf
https://cdn.goope.jp/21561/240105161319-6597ac0fef8c4.pdf

タイ語版SDSは、タイ語版GHS(改訂第3版及びそれ以降等)や各種行政通達の内容を網羅し、タイ国内法規にも言及する必要があります。世界共通版SDSのタイ語化のみでは不十分です。

タイ語版SDS作成が義務づけられた背景には、2021年7月5日に発災した住工混在地域の外資系化学工場で起きた大規模爆発火災事故を受け、同様な事故の再発防止に向けた、行政の強い意志がはたらいています。

https://www.hiso.or.th/hiso/picture/reportHealth/ThaiHealth2022/eng2022_19.pdf

4月25日以降、工業省は該当工場のSDS整備状況を含めた工場の監査に入ることが予想されています。

タイ化学物質管理 パートナー企業の紹介

テクノヒルではパートナー企業HS-TECH ENGINEERINGを通してタイの最新規制に基づいたSDSを作成いたします。

HS-TECH ENGINEERING
https://hstecheng.com/

2013年3月にタイで設立したコンサルティング会社です。
ASEAN、インドにおいてリスクマネジメント支援、海外展開支援業務を展開しています。

タイ語版SDS作成に関するQ&A ※2024年1月25日更新

Q1. SDS作成が義務化された化学物質とは何ですか。

A.有害物質法等に規定された有害物質を含む化学品が対象となります。化学物質名、CAS番号、カットオフ値などから判断します。

Q2. SDS作成は誰が実施するのですか。

A.工場法で定められた「特定の業種の工場」の事業者が対象です。特定の工場に有害化学品を納入する供給者もタイ語SDSを通じて情報告知の義務があります。

Q3. 当社には化学品がたくさんあって、どの製品がSDS義務化対象製品かわかりません。

A.HS-TECHが保有するデータセット(有害物質法、安全衛生職場環境法等)から、御社の化学品の成分を、CAS番号や文字列により抽出し、SDS義務化の有無を確認します。

Q4. 4月25日までSDS作成が未達で、監督官庁からその事態を指摘された場合、その後の対応は。

A.直罰を避け、指導/勧告へ持ち込むための対応が必要です。
例1)SDS作成作業が進行中であり、完了日時が明確であることを明示できる書類を準備すること。
例2)SDS作成者のスキル、実績

Q5. なぜ、SDS作成が義務化されたのですか

A.化学工場の大規模火災爆発事故への対応不備を工業省や関係監督官庁がタイ社会から厳しく叱責されたためです。

Q6. 成分情報が非開示であることの不具合。

A.SDS 第3項 「組成及び成分情報」で、工業省の指導に準拠しない表記が多数、見られます。このままでは通関できません。

Q7. タイはいつものことで、規制は作るが実際の運用段階では厳しくないのではありませんか。

A.台湾系化学工場の大規模爆発火災事故による社会的非難を浴びた工業省は本気です。立入検査も強化されるでしょう。

Q8. 当社が保有している「世界共通版SDS」がタイ法規を網羅しているか、わかりません。

A.SDS 15項「適用法令」を確認してください。タイ関連法規制が未記載であれば、SDSの改訂が必要です。

Q9. タイの有害化学品に関するガイドはありませんか。

A.HS-TECHが作成した『産業規制局(DIW)が管轄する工業化学品にかかる有害物質規制の最新動向』等を頒布可能です。

Q10. 罰金はいくらくらいですか。

A.最大20万バーツ/事案
悪質とされた場合、懲役も併科される可能性があります。
法人税等で税制恩典を受けている企業は狙い撃ちされる可能性があります。

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